「ガンになってしまった」
あなたなら、どうするだろうか?
我が家は、なってしまった
⇒妻が胃癌の宣告をされた | 告知された家族として
「がん」と宣告されると、通常、まずは医師に診てもらうだろう
しかし、一方で、インターネットにはたくさんの情報があふれている
「がんに効く●●」
「免疫力を上げて癌を治す」
「これでガンが消えた!!」
このような宣伝文句も多く目にとまる
「健康食品」「サプリメント」などの代替医療もそれに当たる。
患者側からすれば
「消えた!」「最先端の~」という言葉に心が動かされる。
「本当に治るのなら多少の金額を出してもやりたい!」となるのが人間としてあたりまえの感情だ。
しかし、同時にココにつけこむ多くの業者も存在する
これらの方法は、本当に効くのか?がんが治るのか?
そこが問題だ。
本当に治るのなら。。。イヤ、「少しでも改善してくれる」なら私も買う
「イヤイヤ、こんなのウソに決まってるって」
「なんでこんなのにだまされるの?」
「これで治るなら医者はいらない」
という意見の方もおられるかと思う
それならば(誤解を招く言い方だが)あなたがガンになってみると、これらにすがりつきたい気持ちが分かってもらえるだろう
自分はがんになっていないから言えるのだ
誰も死にたくはない
■その療法、商品の「信頼度」は?
医学界には「エビデンス」という言葉がある
これは、
「実際に使ってみての調査研究で得られた信頼できるという証拠」
つまり、
「色々な人に使ってみて結果が良かったか悪かったかの証拠」のこと
このなかでも一番確かな証拠(エビデンス)となるのは「ランダムな比較試験」で得られた証拠。
もっとも「公平」で「安全」で「信頼のおける」証拠とされる。
反対に、
一番信頼度の低いものは「観察研究」での結果
よく聞く、
「”自分の患者さんが”こうして良くなりました」というのは、このなかでも「一番信頼度の低いもの」になる
自分の囲った患者の「良い情報だけ」を「宣伝」に使えてしまうからだ。
つまり、
偏った情報になってしまうから公平性、信頼性がない(『セレクション・バイアス』とも言う)
さらに、
「専門家の意見」でさえも、ただ「意見」だけではエビデンスとして成り立たない程度の低いものとなる
現状では、
「一番、信頼度の高いもの」しか「治療」として確立せず、また、「新薬」としても承認されることはない
テレビで特集される「こうしたらガンが治る」というものはほとんどが視聴率を取るためにつくられている薄っぺらい内容ばかりなので、
当然、信頼度としては「低い」のものばかり。
番組内で専門家の意見も述べられているが、エビデンスとしては最低レベル。
残念だが、制作側は「本当にがんで困っている人の助けになろう」とは考えていない
視聴率を取れれば、それでよいのだ。そういう業界である。
しかし、
テレビを信頼し続けてきた我々はそれを観ると信じてしまう
マスメディアの思うつぼだ
こうしてみると
「何が信頼がおけるのか。何が疑わしいのか」が、少しづつ見えてくる
一方で
本当に信頼できる「証拠」については専門家でもさまざまな意見があり統一されていない
そうして考えると
確立された治療にプラスして、患者側の考える「少しでも良くなるならばやってみたい」という療法を担当医ときちんと話し合って納得できる環境が必要だと思う
そして、
そのような医師との「タテのつながり」の他に、同じがん患者同志の「ヨコのつながり」でも有力な情報を得ることもある
やはり、患者側が納得した状況で前に進んでいきたい
そうしないと、いつまでも情報に踊らされることになってしまう
長くなったので、次回に続けたい
⇒癌治療の民間療法・代替治療は有効なの?見分け方と陥りがちな間違い
あなたなら、どうするだろうか?
我が家は、なってしまった
⇒妻が胃癌の宣告をされた | 告知された家族として
「がん」と宣告されると、通常、まずは医師に診てもらうだろう
しかし、一方で、インターネットにはたくさんの情報があふれている
「がんに効く●●」
「免疫力を上げて癌を治す」
「これでガンが消えた!!」
このような宣伝文句も多く目にとまる
「健康食品」「サプリメント」などの代替医療もそれに当たる。
患者側からすれば
「消えた!」「最先端の~」という言葉に心が動かされる。
「本当に治るのなら多少の金額を出してもやりたい!」となるのが人間としてあたりまえの感情だ。
しかし、同時にココにつけこむ多くの業者も存在する
これらの方法は、本当に効くのか?がんが治るのか?
そこが問題だ。
本当に治るのなら。。。イヤ、「少しでも改善してくれる」なら私も買う
「イヤイヤ、こんなのウソに決まってるって」
「なんでこんなのにだまされるの?」
「これで治るなら医者はいらない」
という意見の方もおられるかと思う
それならば(誤解を招く言い方だが)あなたがガンになってみると、これらにすがりつきたい気持ちが分かってもらえるだろう
自分はがんになっていないから言えるのだ
誰も死にたくはない
■その療法、商品の「信頼度」は?
医学界には「エビデンス」という言葉がある
これは、
「実際に使ってみての調査研究で得られた信頼できるという証拠」
つまり、
「色々な人に使ってみて結果が良かったか悪かったかの証拠」のこと
このなかでも一番確かな証拠(エビデンス)となるのは「ランダムな比較試験」で得られた証拠。
もっとも「公平」で「安全」で「信頼のおける」証拠とされる。
反対に、
一番信頼度の低いものは「観察研究」での結果
よく聞く、
「”自分の患者さんが”こうして良くなりました」というのは、このなかでも「一番信頼度の低いもの」になる
自分の囲った患者の「良い情報だけ」を「宣伝」に使えてしまうからだ。
つまり、
偏った情報になってしまうから公平性、信頼性がない(『セレクション・バイアス』とも言う)
さらに、
「専門家の意見」でさえも、ただ「意見」だけではエビデンスとして成り立たない程度の低いものとなる
現状では、
「一番、信頼度の高いもの」しか「治療」として確立せず、また、「新薬」としても承認されることはない
テレビで特集される「こうしたらガンが治る」というものはほとんどが視聴率を取るためにつくられている薄っぺらい内容ばかりなので、
当然、信頼度としては「低い」のものばかり。
番組内で専門家の意見も述べられているが、エビデンスとしては最低レベル。
残念だが、制作側は「本当にがんで困っている人の助けになろう」とは考えていない
視聴率を取れれば、それでよいのだ。そういう業界である。
しかし、
テレビを信頼し続けてきた我々はそれを観ると信じてしまう
マスメディアの思うつぼだ
こうしてみると
「何が信頼がおけるのか。何が疑わしいのか」が、少しづつ見えてくる
一方で
本当に信頼できる「証拠」については専門家でもさまざまな意見があり統一されていない
そうして考えると
確立された治療にプラスして、患者側の考える「少しでも良くなるならばやってみたい」という療法を担当医ときちんと話し合って納得できる環境が必要だと思う
そして、
そのような医師との「タテのつながり」の他に、同じがん患者同志の「ヨコのつながり」でも有力な情報を得ることもある
やはり、患者側が納得した状況で前に進んでいきたい
そうしないと、いつまでも情報に踊らされることになってしまう
長くなったので、次回に続けたい
⇒癌治療の民間療法・代替治療は有効なの?見分け方と陥りがちな間違い
- 関連記事
-
- 知っておきたいガン患者【退院日】の心構え | 逆効果な行動とは
- 違和感あり!NHKプロフェッショナル外科医・笹子三津留2014年4月14日
- まどわされない!ネットで見つけた癌の治療方法は本当に効くのか?
- がん手術後の自宅ケア | 落ち込み暗くならにために
- 胃がん術後のうつ病 | こうしたら楽になった